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  • 2021.06.21

第66回日本透析医学会学術集会・総会に日本トリムが出展しました!

こんにちは、日本トリムです。

本格的に梅雨の季節がやってきました。
洗濯物がなかなか乾かなかったり、湿気で髪型がまとまらなかったりもするのに、身体は水分不足になっていることもあります。
喉が渇いたな、と感じたら既に水分不足になっている証拠です。喉が渇く前に普段からこまめな水分補給を心がけてくださいね。

さて、64()6()3日間で、第66回日本透析医学会学術集会・総会(以下「透析学会」)が行われました!
今年はパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催されました。

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透析学会は、全国から透析療法に関わる医療関係者が参加し、透析療法についての知識を向上できる場です。
今年の透析学会のテーマは「チームの俯瞰・発想・行動力~良質な医療とケアの発信~」。
俯瞰(ふかん)とは、広い視野で全体を把握することを意味します。
コロナ禍の今だからこそ、透析従事者が力を合わせて切磋琢磨し、より良い医療を生み出そうという力強いパワーを感じます。

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パシフィコ横浜の外観は白く、三角型の屋根は、横浜港から押し寄せる海のうねりのような「波」が表現されているのだそう。

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こちらが日本トリムのブースです!
ブースの真ん中に鎮座しているのが、透析学会の初日である64日から発売開始した新製品「電解水透析®個人用透析用水作製装置EW-SP31-HD」です。
電解水透析とは、水の電気分解により陰極側に生じた、水素を含む透析用水を利用して行う透析療法です。
新製品は、従来の製品に比べ、造水能力がより向上し、ユーザー様からの要望が多かった様々な機能が新しく搭載されています。

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透析学会2日目に、ランチョンセミナーも行いました。
「電解水透析~amazing Performance~」をテーマに掲げ、聖路加国際病院(東京都中央区)の中山昌明先生と、日鋼記念病院(北海道室蘭市)の植村進先生にご登壇頂きました。
司会は北彩都病院(北海道旭川市)の平山智也先生がご担当くださいました。円滑にランチョンセミナーを進行頂き、終始盛り上げて頂きました!

中山先生は講演の中で、電解水透析開発の経緯や、心不全による死亡率が通常透析と比べて低いこと、降圧薬(血圧を下げるための薬)の処方量が減っていること、また通常透析と比べ透析患者の疲労感が軽減されることなどをお話されました。

植村先生からは、電解水透析と末梢循環の関係について講演頂きました。
手足の血液の流れが悪いことで、寒冷期でなくても手指がよく冷えたり、しびれやむくみなどの症状が現れたりすることを末梢循環障害といいます。
電解水透析は比較的末梢循環が良く、血液の巡りがよくなるため、体温が上がる事例が多いのだとか。
植村先生が担当されていた透析患者さんが、電解水透析を行うと皮膚温が上昇し、通常透析に比べて安定して除水処置(腎臓が機能しないため身体の中にたまった水分を透析によって取り除くこと)ができるようになったという一例などが紹介されました。

血の巡りがよくなるということは、栄養も身体中に行き渡るということなので、とても大切なことですよね。大変有意義なランチョンセミナーになったと思います。

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こちらはポスター発表の様子。
埼友八潮クリニック(埼玉県八潮市)の濱本達雄先生より、クリニック内での電解水透析に関する臨床結果を発表されています。
こうして様々な施設で研究・検証して頂けることを、大変ありがたく感じます。

日本トリムは、電解水透析が社会的意義と将来性が高い事業だと考えております。
引き続き積極的な研究とともに、電解水透析の普及・更なる改良に努めてまいります。

※次回の第67回日本透析医学会学術集会・総会は今年と同じパシフィコ横浜の会場にて
 202271()~7月3()に開催される予定です。

▼電解水透析に関する論文一覧はこちらから
https://www.nihon-trim.co.jp/research/thesis_dialysis/

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